創設70周年の2019年(令和元年)の10月に加藤望より、理事長を引き継いだ江川と申します。社会福祉法人「子供の家」の歩みと、その三事業について簡単に紹介します。
戦後間もない、1949年(昭和24年)、クリスチャンの加藤屯、コヒデ夫妻が、清瀬市の民家で15名の幼児を預かり養育事業を始めました。これが児童養護施設「子供の家」の始まりです。1958年(昭和33年)に支援者の中から役員を募って社会福祉法人「子供の家」を設立します。以後、ご夫妻は理事長、園長を歴任し、長男の加藤望も1970年(昭和45年)に入職し、1988年(昭和63年)には理事長に就任しました。
子供の家は、児童福祉業界の中でも先駆的に、少人数制の家庭的養護を実践し、1977年には、調理員をなくして、保母・児童指導員が通勤交代で買物、料理、宿直等を交代で行うユニット制、完全調理を始めました。グループホームが増えた今も、継承しています。
1988年(昭和63年)には敷地内に、自立援助ホーム「あすなろ荘」を開設します。中卒就労、高校中退等で児童養護施設や里親等に居られなくなった青少年達を関東一円から預かることから始まりましたが、教育、司法、医療と福祉に留まらず、様々な領域と連携しながら、支援を続けています。
又、2011年(平成23年)には、入所型でない、アフターケア相談所「ゆずりは」を小金井市(現在は国分寺市に移転)に開設しました。様々な領域からの相談はもとより、持続的な寄り添い型の援助の拠点となっています。
三事業とも、宜しくお願い申し上げます。
社会福祉法人「子供の家」理事長 江川修己